FatalFang
八卦(バーグァ)
05

#005 — 叔母の住所

約5分1196語2026年10月3日 無料で解放

先読み · 2026年10月3日

匿名フォームで届いた告白。建物と部屋の番号は変えてある。

建国西路の三五八弄では一平米が十一万八千元、交差点の向こう側、四百メートル先では六万三千元だった。同じプラタナス、朝六時の同じ胡麻の焼き餅、同じバス路線。違いは二百メートルの通路と緑の門扉だけにあった。第五十一小学校だ。叔母は七号棟の四階、エレベーターなし、一九八七年引き渡しの四十一平米に住んでいて、戸籍は三十二年前からこの住所にある。娘の戸籍をそこへ移したのは二〇一九年四月三日、入学の二十九か月前だ。区が求めるのは二十四か月で、五か月の余裕が取れるのに二か月の余裕で済ませる人はいない。

二〇二一年五月十六日九時二十分、四十一平米に三人が来た。学校から二人、居民委員会から一人、クリップボードに名簿を挟んでいた。三人は玄関の物入れを開けて子どもの上着を数えた。四着、うち一着はわざと前の冬のものだ。奥のベッド、三週間前に瑞金路で買った四百八十元の学習机、コップに立てた緑の歯ブラシ、娘が六歳で写っている写真立て——二十二号の現像所で焼いて、黄ばませるために窓辺の日に十一日置いたもの——を写真に撮っていった。叔母は立ったままお茶を出した。娘が二年間でそこに泊まったのは九晩だ。

クリップボードを持っていた人が物入れを閉めて言った。「こちらは八十件を十一日で回ります。あなたは、この建物のことをご存じでしょう」。名前は出さなかった。番号を出した。四号棟、六〇二号室。私は厚紙の向こう側から名簿を逆さまに読んでいて、話しながらその行を見ていたので、相手は何も書く必要がなかった。チェックを入れただけだ。

先読みの話

続きはもう書かれています。

この話は 2026年10月3日 に全員へ公開されます。サブスク会員は今すぐ読めます。

仕組みを見る